TapLogのブログ

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【感想】落合陽一「日本再興戦略」を読んでみて

この記事では落合陽一「日本再興戦略」の感想を紹介致します。

などの様々な素晴らしい肩書を持ち、現代の魔術師とも呼ばれる落合陽一さん。

そんな落合陽一さんの考える、日本再興のための考え方が詰まった本、

『日本再興戦略』

について、共感した点を紹介していこうと思います!

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日本再興戦略 (NewsPicks Book)

日本再興戦略 (NewsPicks Book)

  • 作者:落合 陽一
  • 発売日: 2018/01/31
  • メディア: 単行本
 

 

 

 

本を読む前の落合陽一さんの第一印象は「この人ナニモノなの?」って思ってました。

いつも黒い服(Yoji Yamamoto)、肩書がたくさん、、、

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少し興味はありましたが本は読んだことがなかったです。

読了後感じたのは、「発言に軸がしっかりある探求心の強い方」だと思いました。

だからこそいろんな方からの支持を得られていて、あれだけの表現力があるのだと思います。

 

特に全体を通して物事をポジティブに捉えていたことが印象的でした。

前に進む人の視点ってこうなのかもしれない。と考えさせてくれました。

 

この本は今後の日本を変えていくための落合さんなりの戦略本になります。

私は同意する箇所が非常に多く、本を読んだ後は落合さんの考えを聞ける動画を

いくつか探しているくらいハマってしまいました。笑

 

日々変化する社会の中で何か始めたいが何から行うべきなのか迷っている人、

今後の日本社会を考えた時に何を勉強しておくべきなのか、

そんな答えやアドバイスを得たいと考えている方々には最高の本だと思います。

 

 

1.この本を読もうと思ったきっかけ

この本に出合ったのは、前職のNY長期出張期間中でした。

日本の素晴らしさを世界に広めたい、今後の日本を新しく考えていきたい、

そんな思いの中、先輩から勧められたことで出会うことができました。

また、落合陽一さんの本にも興味があったので読んでみました。

結果的にこの本に出合うことができてモチベーションが高まったので良かったです。

 

2.本の構成と共感したこと

本の構成について

本の構成としては、まず初めに、『第1章 欧米とは何か』で

そもそも欧州を見習えという考えが間違いという点からスタートします。

その後、『第2章 日本とは何か』で日本の歴史を理解した上で

現代の日本社会観(集団の心理)を語っており、

『第3章 テクノロジーは世界をどう変えるか』でAI、ブロックチェーンなど

テクノロジーの進化で日本はいま大きく変わりつつあることが綴られています。

その上で『第4章 日本再興のグランドデザイン』、

『第5章 政治(国防・外交・民主主義・リーダー)』、『第6章 教育』にて、

今後、世界の中で日本が再興するにはどんな戦略が必要なのか、

テクノロジー、政治、経済、外交、教育、リーダーなどの切り口から

日本と日本人のグランドデザインを語っている構成になります。

 

 

特に共感したこと ①日本人の特性を理解する

本の中で日本人の特性を以下のように紹介しています。

・公平にこだわり、平等にはこだわらない。

・例えば、センター試験のような公平な試験にはこだわるけど、

教育機会の格差などの平等にはこだわらない。

⇒現在のネットニュースなどで炎上する理由もこの概念が多いかと。。。

 

・仕事のON/OFFの切り替えも合わない。

・高ストレスな仕事のオンと、休息のオフは合わず、ストレスなく続けられる様々な仕事の中でずっと働くことが合っている。

ワークライフバランスではなくワークアズライフ。

⇒よく日本人は働きすぎだと言われますが、無理に変えようとせず、

これが特性なんだと考えることもいいと思います。

 

・日本人は個人としては異端になりにくいが、集団としては異端になりやすい。

・オープンで流動的なムラを全国につくることが大事。

・西洋国家的な中央集権化は合わない。

・ローカルの再発見に力を入れて10万〜100万人の人口都市、つまり市レベルで自治を行っていくのがいい。ex.つくば市、福岡市

⇒今後日本は地方を中心にした地方創生の世界が来るだろうなと思いました。

 

こうした日本の土台にある文化や社会制度というのは理解をしているつもりでも、

日常の中で今まで中々考えることができなかったのでまさに目から鱗でした。

こうした概念をしっかりと理解した上で、バランスがいいイノベーションの在り方を

考えることが今後大切だと思うので日本の歴史も学んでいこうと思います。

 

特に共感したこと ②高齢化は日本にとってチャンスであること

人口減少、高齢化は日本に新しい文化を巻き込むチャンスである理由を以下紹介してます。

1.労働者が足りないのが共通認識なので、自動化、省人化に対する抵抗がない。

2.他国に先駆けての問題対処のため、ソリューションを今後海外にも輸出できる。

3.子供が少ないので貴重という意識ができ、子供に投資しやすくなる。

 

社会問題に一番のりで取り組み、

それを諸外国にアピールしていく、

日本における課題を正しく理解すれば、世界レベルで適用できるチャンスがあるということです。

明確なビジョンがあり、そこにテクノロジーを活かせるのであれば

海外投資家から見ても投資対象になりうると思いますし、まさに正論だと思います。

こうした前向きな発言や意見が出せるというのが特に素晴らしい、見習いたいと学びました。

 

3.  まとめ

日本では人口減少、経済停滞など暗いニュースが目立つようになっていると感じます。

しかし、日本の原点を見つめ直し、新しい時代にあった会社、仕事、コミュニティの在り方に適応していく、それができれば日本経済は復活すると思います。

 

過去により、未来の形が制限されてはならない、実行力の時代だからこそ、

日本にとってできることは何なのか改めて再考したいと考える人に読んでほしいと思いました。

 

最後に本の中で一番印象に残った言葉を紹介します。

『手を動かせ、モノを作れ。批評家になるな。ポジションをとった後に批評しろ。』

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。